管理人3人全員の休みが重なるので、京都に小旅行してきました。
せっかくなので、フツーに各名所まわるのではフツーすぎるので、
小説に登場する名所でそのシチュエーションをなぞりつつ旅行しようぜ、
ということにあいなりました。
で、その題材として決まったのは、



*倉橋由美子『暗い旅』
*森見登美彦『きつねのはなし』
*同じく森見登美彦『太陽の塔』




です。

なんだよ、森見ばっかじゃねーかよと思った方も多いような気配を感じますが、
京都が舞台のメジャーな小説・檸檬とか金閣寺とか高瀬川とかホルモーとか嶽本野ばらとか
ザレゴトとか夜は短し歩けよ乙女とかは実はもう学生時代に既にやってしまっていたのでした。
ちなみに占星術殺人事件の足跡もたどったりしてました。
なので、今回は苦肉の策のこの3作で散索してきました。このマンガ(?)は一応その体験レポです。



 


円(代理:サガ)

この小旅行に際し、森見登美彦の『きつねのはなし』と絲山秋子の『エスケイプ/アブセント』、長野まゆみの『遊覧旅行』、松山栄子の『雨にも負けず粗茶一服』を読んできたものの、最初の作品以外はあんまり京都の具体的場所が出てこなくて、がっかりした。
とりあえず、『エスケイプ/アブセント』には「天下一品で餃子定食を食べるシーンがある」と、かめのにアドバイスをしたものの、マヨネーズ入りスープの恐ろしさを説かれたあげく、すげなく却下されてしまう。
ちなみにこのとき、もうすぐ人生4回目となるものもらいの手術をひかえていた。
が、この旅行の前日あたりに業務用スーパーで大量購入したひき肉で若干デッドラインをさまよった。
健全な肉体にはやはり健全な精神がやどると思う。



 




かめの(代理:カミュ)

この小旅行に際し、倉橋由美子の『暗い旅』、麻耶雄嵩の『翼ある闇』、森見登美彦の『太陽の塔』あたりを読んできた。
『翼ある闇』はなんか似たようなことやってるんなら、綾辻行人の方がすごいんじゃないのか、ルネサンスとかが来ないとたぶんこれは現代では評価されないにゃー、と超☆上から目線だったものの、実は小栗虫太郎のパロディとのちに知り、自分にがっかりする。
ごめんなさい。
最近、井上陽水が天才であることに気づき周囲に布教しはじめるが、今のところ、その効果ははかばかしくない。



 



キョーコ(代理:シュラ)

この小旅行に際し、倉橋由美子の『聖少女』を読んできたものの、京都の具体的場所が出てこなくて、ってゆーか、実は京都が舞台の小説ではなかった(舞台は東京でした☆★)と読了してから解り、がっかりした。
なので、今回は円とかめのの企画に完璧にのっかったカタチ。
ヘモグロビンの数値がいまだ常人の半分以下なので、若干疲れやすかったりするものの、急に倒れたり高熱を発したりするものでもないので、あんまり周囲に心配されない。
むしろ己の体調管理の甘さにされがちで涙をのむ今日このごろ。
肉と魚なら肉派。
お茶と水なら断然お茶派。



と、こんな3人の慟哭珍道中。
全ての本好きのためにささげたいへっぽこマンガです。